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ニュースサマリー:マイクロソフト、最高裁判事

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マイクロソフト決算結果

マイクロソフト(MSFT)の決算結果が今朝未明に発表となりました。残念ながら、パーフェクトな結果ではありませんでした。

  • EPS:$1.82 (予想 $1.54)  OK
  • 売上高:$37.15Bn (予想 $35.72Bn) OK
  • ガイダンス:$39.5-$40.4Bn(中間値 $39.95Bn) (予想 $40.43Bn) NG

EPSと売上高はクリアしたので悲惨な結果ではありませんでしたが、ガイダンスが未達なので良い決算とは言えませんでした。

すでに持っている人はホールドしたままでも良いのかもしれませんが、残念ながら、新たに買うべき内容ではないと思いました。

バレット最高裁判事の承認

昨日、予定通り、エイミー・コニー・バレット氏が最高裁判事として承認されました。

トランプ大統領は、郵便投票が信用できないという理由で、選挙結果を最高裁に持ち込むようなことを言っているため、この時期に拙速に最高裁判事を決めたことを危惧する人もいますが、私はバレット氏を含め、保守派の6名の判事が、いざそうなった時に、トランプ氏に都合の良い法解釈をするようには思えません。

また、保守派6名、リベラル3名というバランスを欠く布陣に懸念を示す人もいます。しかし、過去には、デビッド・スーター元最高裁判事のように、共和党(保守)のジョージ・H.W・ブッシュ大統領(父)に指名され、当初は保守派の立場だったものの、徐々に中間寄りになり、最終的にリベラルの立場を鮮明した判事もいます。

また、現在の最高裁長官であるジョン・ロバーツ首席判事も、共和党(保守)のジョージ・ブッシュ大統領(子)に指名され、保守派の立場だったものの、最近は中間寄りの立場に近くなっています。

このように、最高裁判事ともなると、政治権力に屈することなく、米国社会全体を見渡して、純粋に自分の信念に従って法的判断を下していることが伺わます。そのため、外見上の保守的な布陣を取り上げて、それだけで色々な心配するのはちょっと的外れのような気もします。

そして仮に、最高裁が長期に渡って保守的な判断を下しても、それが本当に米国にとって、世界全体にとって悪いことなのかどうかというのは分かりません。とくに米経済、米株式市場にとっては、米国が保守に若干寄っていることは、むしろ良いことなのではないでしょうか。

ただし、移民政策だけは慎重に判断してほしいと思っています。なぜなら、米経済を牽引するIT分野には多くの有能な移民の人材が必要ですし、実際に要職に登用されているからです。このことは、グーグルやマイクロソフトのCEOに言及するまでもないでしょう。

また、移民政策が重要なのは、米国がもともと移民でできた人工国家であり、移民政策が米国社会を形成する上でのカナメの政策になっているからです。世界の殆どの国は、民族と国籍が一致するか、おおむね重複するのですが、米国は民族と国籍が全く一致しない特殊な国です。まさに、ほぼ移民だけでできた人工国家なのです。

米国という国は、世界中から寛容に多くの移民を受け入れ、彼らを国力の源泉に変換することで、覇権国としての地位を築くことに概ね成功してきました。そのため、移民政策をどうするかということは、国力を左右する問題でもあるのです。

そのため、移民政策をどうするかということは、米国がどのような国になっていくのか、そして米国がどれほどの国力を維持・発展できるのかという問題と密接につながっているのです。移民政策では、たびたび最高裁の判断を仰がれることもあるので、今回の新たな布陣では、この点だけ少し気になっています。

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