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トランプ大統領、新型コロナに感染

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先ほど、トランプ大統領が新型コロナに感染したとの報道がありました。この問題を、選挙への影響、覇権国のリーダーが倒れる意味、マーケットへの影響という3つの観点に分けて考えたいと思います。

選挙への影響

トランプ氏が新型コロナに感染したことは、大統領選挙に大きな影響を与えます。不利に働くだけでなく、有利に働く可能性もあります。後述の通り、この点は「療養期間」も重要なファクターになります。

マイナスの影響:リーダーとしての資質を問われる

トランプ氏は、夏頃までマスクを付けず、また最近もあまり付けてこなかったということで、新型コロナを軽視していたというのは衆目の一致するところです。医療専門家との対立も報道されていました。

そのため、今回の出来事は面目丸つぶれであり、もともと新型コロナ対策における政策判断力が根本的におかしかったのだという非難が巻き起こる可能性があります。

英国のジョンソン首相は、新型コロナを軽視するような姿勢がない中で感染したので、国民の同情を買いました。しかし、トランプ大統領の場合は、これを軽視する中で感染したので、相当強い逆風が吹くことが予想されます。

しかし、こうした非難が起きるのも回復後のことになるものと思われます。病人を叩くと、叩いた方が見識を疑われてしまうからです。

プラスの影響:同情されて優位に立つ

このような事態になってしまうと、支持者から同情されるだけでなく、批判者もトランプ氏が療養している間は、あまり強いことが言えなくなります。

おそらくバイデン氏も、今後しばらくは「回復を祈る」ということしか言えなくなり、口を封じられてしまうでしょう。

そして、そうこうしているうちに11月3日になり、トランプ氏が当選してしまうということもありえます。

不謹慎な話ですが、療養期間が「適度」に長い場合、民主党の支持者は攻撃の口を封じられる期間が長くなり、それだけ共和党の支持者は結束を強めることになるので、トランプ当選のシナリオが現実になる可能性が高くなると思います。そのため、政権や共和党は、当然、療養期間を政治的に計算すると思います。

覇権国のリーダーが倒れる意味

おそらく全世界に展開する米軍は、すでに警戒態勢を引き上げていると思います。こういうときは仮想敵国にとって、絶好のチャンスになるからです。

当然、すでにペンス副大統領が、大統領の業務代行に入っていると思いますが、国防総省などは極度の緊張状態になっているものと思われます。またそれだけでなく、全米、全世界の米軍、諜報機関などが、警戒態勢に入っているものと思われます。

嫌な話ですが、こういうときはテロなどが起きやすいのです。軍事攻撃だけでなく、サイバーテロなどにも警戒が必要です。

マーケットへの影響

日本時間の午後3時半現在、米国株式先物市場は急落、ドルも下落、ゴールドが上昇しています。典型的なリスクオフの動きです。

S&P500先物 出所:Yahoo! Finance

これらはいずれも一時的な動きだと思われますが、大統領の今後の体調次第で、今回の出来事が相場の中心材料になる可能性もあります。今のところ体調は良いと報道されていますが、不透明感の強い相場に、もう一つ不透明な要素が放り込まれた感はあります。

今回、大統領自身が感染したことは重大な問題ですが、ホワイトハウス、議会など、米政府全体にクラスターが起きている場合は、これはこれで別次元の問題になります。いま関係者が一斉にPCR検査を受けているでしょうから、このへんも近いうちに明らかになると思います。

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