10月も後半に入り、米大統領選まで2週間となって、米国株投資にとっては、ますます緊張感を強いられる状況になってきました。きょうは、この大事に時期に際して、投資環境と銘柄選択の確認を改めてしておきたいと思います。
投資環境の確認
現在の状況は、以下のようになると考えています。あくまで私の個人的意見です。
大統領選は、どちらが勝つかわからない
大手メディアの多くは10%ポイント差でバイデン有利と報じています。しかし、4年前も同じポイント差が開いていて、大手メディアが軒並み予想を間違えました。現時点でトランプ再選の可能性も十分にあり、このまま最後まで、全く分からないまま投票日を迎える可能性が高いと考えています。
議会選挙は、現状維持の可能性
現在、上院は共和党、下院は民主党が過半数を押さえています。予想では、上院は共和党と民主党が拮抗、下院は引き続き民主優勢とされています。こちらもどうなるか分かりません。議会は予算権を持っているので、大統領選挙と同じくらい大切だと考えています。
最初のワクチンの承認結果は11月3週に判明
開発レースの先頭を走るバイオンテック(BNTX)+ファイザー(PFE)連合の承認結果が出るのが、11月3週との報道がありました。これが承認された場合、ファイザーには大量供給できる生産能力があるので、2位のモデルナ(MRNA)以下の株価に一時的な影響が生じる可能性があるという見立てもあります。
セクター・ローテーションが起きそうで起きない
9月初旬にナスダックなどに調整が入り、ワクチン開発のメドが立ち始めた感触があったため、10月上旬にはセクター・ローテーションの気配が立ちました。しかし上記の通り、ワクチンの開発状況が、予想よりも遅れていることが分かったため、この点はいったんお預けとなりました。ただし、ここはいつでも再始動する可能性があります。
次世代テンバガーの発掘
春先から高評価されてきた優良株が、もう手の出せない割高感に達しています。ズーム(ZM)のような安定した超優等生は別格として、クラウドストライク(CRWD)、オクタ(OKTA)などは、もう無理かなと言う気がしています。それよりも、次世代のテンバガーの発掘に労力を割いた方がよいと感じています。
総括
大統領選挙後は、不透明感が消えるので、来月から1月までは、相場の平均としては上昇基調が生じる見込み。そのため、11-12月に決算を控えている銘柄以外は、今月中に仕込みを終えた方が良い感触。
銘柄の確認
ここは全く個人的な覚書程度の内容なので、読み飛ばしていただいても構いません。
長期投資 インデックス
- VTIの新規購入、年内。
- IJRを売却し、VOOを購入。年明け。実質的な買い替え。
短期~長期投資 個別株
- ズーム(ZM):へこんだタイミングで買い増し。高すぎだが、好材料が続く。
- ビザ(V):今週末の決算に注目。飛び抜けてよければSQは買わない。
- スクエア(SQ):11月の決算が良ければ買う。Vとの相対的比較で評価する。
- テスラ(TSLA):さすがに高すぎだが、まだ実質値に到達していないとの見方も。今週の決算に注目。突出して良い場合は、一晩置いて、金曜晩もしくは土曜朝に買いか。
- ロイヤリティ・ファーマ(RPRX):11月の決算が良ければ買う。約50種のパテントを抱えているので、医薬品のインデックスETFに近い性質。
- アドビ(ADBE):動画編集ソフトの需要拡大。5G+サブスク銘柄
- エヌビディア(NVDA):ARM買収の行方が暗礁。決算まであと一ヶ月。特に自動運転方面での判断材料を集める。
- エヌシーノ(NCNO):フィンテック系。次世代テンバガーか。要調査。
書きながら気づいたのですが、来年は初めてNISAのロールオーバーをしなければなりません。このへんも記事化したいと思います。