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米国株投資の情報収集法 まとめ解説

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米国株投資をしていると、情報収集の重要性を痛感します。どこでどんな情報を得るかは、パフォーマンスに影響するからです。

そこできょうは、米国株に関する情報収集方法をいくつか取り上げて、それぞれのメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。超意外な情報収集方法もご紹介します。

米国株投資の情報収集法1:ネットで調べる

米国株投資の情報収集で最も利用されているのは、インターネットでしょう。

ネット情報の最大のメリットは、情報が新しいことと、原則的に情報が無料だということです。

他方、最大のデメリットは、情報が間違っている可能性があるということでしょう。たまにあるのは、有名人やインフルエンサーが、内容的に間違った記事を権威ある媒体にリリースすることがあることです。こういう場合、素人は簡単に騙されてしまう場合があります。

やはりネット情報は、誰が書いたかが重要で、単なる有名人であっても、その道のプロでない人の情報は、半信半疑で取り扱った方がよいと思います。

失礼な言い方になってしまいますが、米国株の情報だったら、ジャーナリストより、外資証券の勤務経験がある人の情報の方が信頼性が高いと思います。経済専門メディアのジャーナリストでも、間違った情報を流していることがあるので要注意です。

あと米国株情報は、日本語情報だけでなく、やはり英語情報も見たほうが良いですね。情報の正確性、速報性、分析のクオリティが違う気がします。ご参考まで、私がよく見ている米国株のサイトを3つほど挙げておきます。

米国版 Yahoo Finance:定番、いつもお世話になっています。
https://finance.yahoo.com/

CNBC:速報性がある。Twitterも便利です。
https://www.cnbc.com/world/

The Street:決算のデータが詳しい。
https://www.thestreet.com/event-calendar/

米国株投資の情報収集法2:本を読む

やはり、本を読む重要性は薄れていないと思います。

あえてメリットより先にデメリットを挙げると、情報が古いことがあるということでしょう。

あと電子書籍でない場合、検索して、すぐに知りたい情報にたどり着けない「スピード」に難点があることもあります。

また、有料で、ときにはかなり高価だということもあります。

しかし裏を返すと、これ以外はメリットだということです。

代表的な点を挙げれば、出版前に厳密なチェックが入るので情報の正確性が担保されているという点と、体系的な知識が得られるという点があります。

この「体系的な知識が得られる」ということを、ちょっと深堀りします。

たとえば、投資手法にはグロース投資とバリュー投資という大きな2つの潮流があるのは、ご存知のとおりです。ネット情報では、いろいろな人が多様な投資情報を発信していますが、最低限、この二大潮流の流れを把握していないと、膨大な情報を上手に整理して、正確に理解することはできないと思います。

私はいま、ファイナンス理論の本を読んでいるのですが、ここにはランダムウォーク理論と、これへの反論、効率的市場仮説と、これへの反論といった学説の対立、学説史みたいなものが詳しく紹介されています。

これも先ほどの二大潮流の話と同じで、ファイナンス理論の学説史を押さえておくと、いろいろな専門家が正反対の主張をして、ときには予想を当てたり、外したりしている理由が具体的に分かるようになります。

ネット情報というのは、速報性があるのですが、表面的なものが多く、その情報の真意、含意といったものが汲み取れないことが多々あります。

そういうときに、本で投資や金融、経済学の体系的な知識を仕込んでおくと、断片的で表面的なネット情報に接したときも、これに正確な意味付けをして、内容を深く理解することができます

体系的な知識を習得するのというのは、本でしかできないように思いますので、今後も本の有用性は廃れないと思います。ただ、本を読む目的という観点から言うと、特に最初は、知りたい分野の全体像を俯瞰できるようなものを選ぶのがよいと思います。

図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて (日本語) 単行本 – 2005/4/7

米国株投資の情報収集法3:人に会う

新型コロナの影響で、最も深刻なのは、あまり人に会えなくなったことです。とくに目上の方で、教えを請いたいと思っている人は、気安く声をかけにくく、ときに高齢だったりすることもあるので、こういうご時世、非常に敷居が高くなってしまいました。

貴重な情報を得る上で、人と会うのが大切だと思うのは、私の体験によるものです。その理由は大きく分けて2つあります。

一つ目は、本当に大事な機微な情報というのは、人は本に書いたり、ネットに上げたりしないということです。言い換えると、本当に大事な情報は、本にも書いていないし、ネットにも載っていないということです。

こういう情報は、人に会って、自然な会話の流れで教えてもらったり、上手に聞き出さないと、知ることができません。

二つ目は、人に会うと、「自分が知らないことを知らなかった情報」を知ることができることがあるということです。

情報には、1.自分知っていることを知っていること、2.知らないことを知っていること、3.知らないことを知らないこと、という3種類の情報があると思うのですが、3番目の分野は、一生知らないまま終わる可能性のある分野です。

この「未知の未知の分野」は、自分が知らないことを知らないので、そもそも自分で調べるということができません。そのため、自分よりも遥かに格上の人に会って、会話の中で疑問を感じ、丁寧な質問を繰り返して、自ら掘り起こしていかないと知ることができません。

確かにネット情報や本を読んでいても、この「未知の未知の分野」を開拓することができる場合はあります。

しかし、この二つ目のポイントは、一つ目のポイントとリンクしていて、人の話を手がかりに掘り起こされる情報は、ネットや本を手がかりに得られる情報とは、そのレベルが全然違います。

そういう意味で、人と会うのは他と比較できないほど、貴重な情報の入手方法だと思っています。しかし、目上の人から物を教えてもらうわけですから、その人の時間を無駄にしないよう、礼を失することのないよう配慮しなければならないと思っています。

米国株投資の情報収集法4:外資証券に就職する

最初に断っておくと、これはインサイダー情報を得るという意味ではありません。

そうではなくて、仕事を通して情報を得るということは、長い時間をかけて何度も専門性の高い知見に触れ、それを血肉化していくことになるので、別次元の広く深い情報が得ることができるという意味になります。

別の言い方をすると、仕事で得た情報というのは、プロの生きた情報ですから、媒体に載っているような情報とは次元が違うのです。

簡単な例を出すと、米国株情報をネットなどで見ていると、最も情報の精度が高いのは、やはりウォール街で外資証券に長年勤務していた人です。

その次は、失礼な言い方になってしまいますが、日本の証券会社、もしくは外資の東京支店に勤務経験のある方、そして最後に来るのが、いわゆる経済ジャーナリストのような方です。もちろん例外はありますが、だいたいこのパターンが当てはまると思います。

ですから、米国株投資を極めたいと思っていて、まだ若い人は、外資証券でウォール街に行くのが、一番確実な方法です。

ただ、自分の一生に関わることですし、自分の時間の多くを捧げることになるので、一定のリスクはあります。しかし、単純に最も有用な情報を得ることだけを考えたら、これに勝る方法はありません。極論かもしれませんが、事実だと思います。

きょうは、米国株の情報の取得方法について考えてみました。このようなトピックを取り扱ったのは、やはり本やネット情報というのは、リアル世界で得られる情報には勝てないことを痛感しているからです。

私は、いまから外資証券に就職するのはちょっと難しいのですが、早く新型コロナの問題が一段落して、人に気軽に会えるようになると良いなと思っています。

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