投資の学び 日記

ファイナンス理論の勉強について

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ワクチン相場は易しくて難しい

少し前に、新型コロナウイルスのワクチンを開発しているモデルナ(MRNA)を買うかどうか迷っているという話をしましたが、結局買いませんでした。

そして、今後しばらく買わない気がしています。

理由は、このような投資方法に腹落ちしないからです。

「このような投資方法」というのは、プロの方が強く推奨し、多くの一般投資家も利益を出しているし、もし買ったら自分も利益を出せる可能性は高いけれども、現実の具体的成果ではなく、いわば風評で値上がりしているところを要領よく拾う投資方法、という意味です。

インデックス投資との比較

これと対象的な投資方法の一例として、インデックスの長期投資があります。

インデックスの長期投資は、あらゆるプロが推奨し、実際に多くの一般投資家が長期スパンで利益を出しています。これを悪く言う人に会ったことがありません。

しかし、私はこんな手堅い投資方法でも、念のためランダムウォーク理論、マクロ経済の基礎を勉強してから買いました。石橋を何度も叩いても、この石橋は壊れなかったので、買いました(笑)。

しかし、今回のワクチン相場は、まだ正式承認が出ていない商品に関する「良い噂」に基づいて値上がりしている特殊な相場です。

表面的に見れば、世間が新型コロナのパニックに陥っているなかで、モデルナなどは臨床試験の見通しもそこそこ良く、さらに政府のバックアップもあるという好材料が揃っているので、今後1ヶ月はしっかり利が乗っていくという見立てをする理由は分かります。

しかし何よりも、まだ正式承認されていない臨床試験中の薬剤で、想定外の悪材料がいつ出るかわからないし、ワクチン相場は政治化しているので、米国内の政治抗争や、中国がロシアが足を引っ張ってきて、一気に相場が崩れるリスクがあります。

もちろん、このリスクは低いので、多くの一般投資家は気にしないわけですが、私から見ると、このリスクは、ワクチン相場に乗らないリスクよりも大きいのです。

というわけで、完全に個人的見解ですが、今のワクチン相場には乗らない方向で考えています。

ファイナンス理論を勉強すべき

他方、いろいろ調べていて、プロの投資家の人たちの行動規範となっている投資理論、具体的にはファイナンス理論を、もっと勉強すべきだと思いました。効率的市場仮説を深堀りするなど、そういうことです。

よくよく観察していると、理論をバカにしたり、批判するプロの投資家が結構いますが、そういう人ほど、実は理論をしっかり勉強しています。つまり、こういう人は、理論の勉強を徹底的にやって、理論の勉強を卒業しているんですね。

ですから、こういう人たちは、理論を自分に血肉化させた上で、理論を超えた行動をとって、長期的な成功を収めているのです。そういう意味で、とりあえずファイナンス理論をもっと勉強しようと思いました。

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