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市場が荒れても平常心を保つ方法 米国株投資で生き残るために

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昨晩のNY市場は荒れました。おもにハイテク株が大きく下げました。でも、ズーム(ZM)が急騰したときから、こういうことがいつか来ると思っていたので、ほぼ予想通りという感じはします。

来週はレイバー・デーが控えており、おそらくその後11月の大統領選挙まで、怒涛のような日々が続く可能性があります。10月後半には、GAFAM、テスラなど、大型株の決算発表が控えており、本当に気が抜けない状況になってきました。

そのようなわけで、きょうは、当面どのような心構えで市場と向き合えばよいか、まとめてみました。

生活防衛資金は投資に突っ込まない

これは鉄則なのですが、とくに市場が上昇気流に乗っているときは、ルールを破る誘惑に駆られます。しかし、大事なことなので、必要があれば口座を別に分けるなどして、手を付けないようにしておく必要があります。

どのくらいの生活費を現金としてキープしておくかというのは、人によって違ってくると思いますが、短くて数ヶ月分、長くて3-5年分といったところでしょうか。こういうご時世なので、自分が失業した場合も含め、少し多めに見積もっておく方が安全のように感じます。

短期と長期の両方のスパンで考える

自分は短期取引しかしない、長期保有しないと決めている人もいるでしょう。それはそれで良いと思います。

ただ、その場合も、どの銘柄が短期に向いていて、長期に向いているのかということは、はっきり分かる場合もあれば、そうでない場合もあります。

そのため、先入観を持たずに、その銘柄の短期的な見通しと、長期的な将来性の両方を買う前に調べておくことは意外と大事です。自分の見立てがちょっと違っていたことに気づく場合もあると思いますし、銘柄によっては、短期でも長期でも有望だという結論になるかもしれないからです。

たとえば、ズーム(ZM)などは短期でも行けるし、財務内容も将来性もピカピカなので長期でも保有できる代表例かと思います。こういう株は、相場環境によっては、すぐに利食いしてもいいし、長期に保有しておいてもいいと思います。

ただ大事なのは、このへんの見極めを買う前に終えておき、自分の中で事前に戦略を確定させておくことです。最悪なのは、あまり良く調べずに短期取引のつもりで買って、損が出てきたら、何となく流れで長期保有に切り替え、そのまま含み損が増えていくパターンです。こういう感覚的な投資だけは避けたいところです。

シナリオを予測する

誰にも市場の未来は予測できません。2-3月に市場が暴落したとき、その後に空前の金融相場が来ると考えた人は非常に少なかったように思います。ましてや、あの恐怖のどん底で、底値を付けた株に実際に仕込むことができた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

このように、未来を予測することはできません。しかし、いくつかのシナリオを考えて、自分の行動の選択肢をあらかじめ考えておくことはできます。そこで、現時点で今後のシナリオを考えると以下のようなパターンが想定されます。

  • 今回の腰折れをきっかけにどんどん下げて、大統領選後も下げ続ける: 一番困るパターンですが、有り得る話です。来週はレイバー・デーで、今回の大統領選は高齢対決で、しかも内政も外交も難題が山積しており、悲観材料が揃っています。さらに、大統領選が僅差の場合、勝負がつかず、米国内が大混乱に陥る可能性もあります。
  • 今回の腰折れをきっかけにどんどん下げて、大統領選後は回復する: このままどんどん秋以降も下げるが、大統領選で一服するパターンです。勝者がバイデンであれば、クリーンエネルギー関連株に大きな追い風が吹くことが予想されます。
  • いったん回復して、秋口に再度下がり、大統領選後は回復する: ナスダックを牽引しているハイテク株は、上がりすぎたので調整が入っただけですが、新型コロナの問題が改めて相場を押し下げ、大統領選をきっかけに何とか回復するパターンです。
  • 回復して、再度上昇気流に乗るが、大統領選後に下げる: このまま金融相場が継続するが、大統領選が僅差の場合、勝負がつかなくなっって、米国内が大混乱に陥るパターンです。
  • このまま回復して、大統領選後も上がり続ける: 現在の金融相場が、巡航速度を保ったまま、継続するパターンです。

大統領選が揉めるということを書きましたが、これは、現在、中国とロシアが、フェイクニュースやサイバー攻撃で、大統領選に干渉していることが背景にあります(参考記事)。

中国はトランプを落選させたいと思っており、ロシアはバイデンを落選させたいと思っていて、混迷を深めています。そのため、とくにトランプが僅差で負けた場合、中国の関与を言い訳に敗北を認めず、米国内が大混乱に陥ることが懸念されています。

大統領選が僅差で決着しないということは、ジョージ・ブッシュ氏(子)とアル・ゴア氏が対決した20年前の大統領選でも起きていて、このときは最高裁が介入し、ゴア氏が紳士的に敗北を認めたので、1ヶ月ほどで混乱が収拾しました。

しかし、今回はトランプ氏があのような性格なので、メディアなどは選挙後の混乱を本気で心配しているフシがあります。私も、この問題は現実になる可能性は大いにあると思っています。

いずれにしても、未来がどうなるかは誰にも予測できないのですが、何が起きても対応できるように事前に作戦を練っておくことはできます。悲観することなく、楽観することなく、淡々とできることをやっていきたいものですね。

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