今すごく考えています、モデルナ(MRNA)とエマージェント(EBS)を買うかどうかを。
多くのグロース株投資家の皆さんは、すでにこうした株を買ってホールドしているでしょう。
しかし、私はまだ決断できないでいます。ただ。もう決断の瀬戸際に追い詰められています。
私は、こういうサイトを運営していますが、投資を含め、すべてに対して非常に用心深い性格です。
石橋を叩いて、叩いて、叩きまくり、それで壊れなかった石橋だけ渡ります(笑)。
モデルナとエマージェントに話を戻すと、この二つの会社はぜんぜん違うタイプの会社です。
モデルナ(MRNA)は、メッセンジャーRNAの技術を利用して、新型コロナウイルスのワクチンを開発している米国のバイオベンチャー企業です。
おもしろいのは、この会社はまだ一つも医薬品を上市した実績がないけれども、世間の評価が非常に高いという点です。
今回の新型コロナウイルスの遺伝子情報は、今年1月に一般公開されたのですが、モデルナは翌2月にはワクチン開発に成功、NIH(米国国立衛生研究所)に納品した経緯があります。おそらく、このようなセンスと機動性を評価されているところがあると思います。
臨床試験の進捗も、今のところ順調です。というか、昨日は臨床試験の結果や今後の良い材料が出たので、株価が急騰しています。こういうのは、人間心理をかきむしります。
今のところ非常に有望視されており、政府の信頼も厚いですが、医薬品開発というのは一寸先は闇なので、承認されずに終わる可能性もあります。
ただ、もしダメだったとしても、この点がいつ、どのように株価に織り込まれていくかは未知数です。
他方、エマージェント(EBS)は、ワクチンを「製造」する会社です。開発はしていません。
むかし炭疽菌テロ騒動というのが米国でありましたが、そのワクチンも製造し、大量に備蓄しており、国防総省と深い関係がある会社です。
そういう意味で、米国の国家安全保障の一角を担う軍需産業の会社と見ることもできます。
エマージェントは、主要パートナーであるジョンソン・アンド・ジョンソンのほか、アストラゼネカ、ノヴァヴァックス、ヴァックスアートがそれぞれ開発を進める新型コロナのワクチン製造も、既に受注しています。
これだけ多くの企業から製造を委託されることが決まっているので、すでにPERは70倍を超えています。
私はもともと、インデックスの長期投資などに見られるパッシブ運用の強みに感銘を受けて米国株を始めたので、こういう短期投資の絶好のチャンスが来ても、なかなか頭と体がついていかず、心の中で葛藤が起きます。
たぶん、この機会の賞味期限は、あと数日だと思います。今夜も勉強して考えます。納得できたら買います。