投資の学び 日記

株式投資リターン極大化のために アルファとベータの掛け合わせ

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株式投資に興味を持ち始めた頃、株式は長期的には、現金を保有しているより遥かに高いリターンを得られる場合が多いことを知って驚いたことを覚えています。

また、株式投資には、自分の好きな銘柄を買って運用する方法だけでなく、インデックスに連動する投資信託やETFを買って運用する方法があり、後者のリターンが想像以上に大きいことを知って、二度驚きました。

きょうは、株式投資リターンを最大化、極大化する上で、この二種類の投資方法によるリターンをどう取り扱えばよいか考えたいと思います。

二種類の株式投資リターン アルファとベータ

株式投資には、自分の好きな銘柄を買って運用する方法と、インデックス連動型の投資信託やETFを買って運用する方法があり、この二つは根本的に別物なので、分けて考える必要があります。

この二つの最大の違いは、「自分の好きな銘柄を買って運用する方法」が、運用者が独自にリターンを生み出すのに対して、「インデックス連動型の投資信託やETFを買って運用する方法」は、インデックスの市場平均リターンをそのまま実現する点です。

そして、「自分の好きな銘柄を買って運用する方法」によるリターンを「アルファ」、「インデックス連動型の投資信託やETFを買って運用する方法」によるリターンを「ベータ」と呼んでいます。

アルファは、運用者の手腕に依存するリターンで、ベータは市場の動きに依存するリターンだと整理することもできます。

当然のことですが、アルファはベータを上回ることを目指すところに、その存在価値があります。しかし、驚くべき事実は、アルファは、現実にはなかなかベータに勝てないことが多いということです。以下に、この点を掘り下げたいと思います。

「市場平均リターン」は実はものすごい

私も株式投資の勉強を始めた頃は、「市場平均」のベータのリターンは、ショボイという第一印象を持っていましたが、少し勉強すると、実は「市場平均」はすごいということに気づきました。

下記は過去10年のS&P500の推移ですが、この10年で3倍になっていることが分かります。つまり、VOOのようなS&P500に連動するETFを10年前に買っていたら、税抜ベースではありますが、資産が3倍になっていたということです。

市場平均リターンという言葉の「平均」という語感からは、想像できないほどのリターンです。自分が10年間、株式運用を必死に頑張ったとしても、資産を3倍にできる自信はあるでしょうか。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』という株式投資の古典書がありますが、この本を読むと、市場平均リターンのすごさ、ベータの威力というものが嫌というほど分かります。

ざっくり言ってしまうと、ベータがアルファに勝利することが多い理由としては、長期では株式市場は上昇基調にあるため、「市場平均」も延々と上昇し続けること、誰も短期スパンの変動方向を正確に予測することはできないこと、ベータが長期運用であるのに対し、アルファは短期運用であり、取引のたびに手数料で折角のリターンを削ってしまうことなどが、挙げられています。

それではアルファは本当にダメなのでしょうか。次にこの点を掘り下げます。

アルファがベータを超えるケースは存在する。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』が世間に衝撃を与えた理由は、一般的なイメージとは裏腹に、ベータがアルファに勝利することが多いことを論証したからでした。そして実際に、プロの証券マンが自分の身の回りを見渡しても、それが事実であることを否定できなかったからでした。

しかし、この本が言っていることは、ベータがアルファに勝利することが「多い」ということであって、少数ではありますが、ベータに勝利するアルファの事例も存在します。

同じ投資の古典書ですが、ピーター・リンチの『株で勝つ』などは、その辺りを余すところなく描いています。そして、米国株投資のブログサイトなどを見ても、ベータに勝っているアルファの事例を見つけることができ、このことは困難ではあるけれども、可能であることが分かります。

アルファがベータに勝つために必要なこと

そして、これらの事例を調べていた気がついた事実が一つあります。それは、ベータに勝利するアルファの事例の多くは、運用者の方々が卓越したファンダメンタルズとテクニカルの知識と経験を持っていることのほかに、上昇基調のセクター、業種にしか参入しない姿勢を貫いているということです。

これは多分にグロース投資寄りの見方だと思いますが、成功している方の多くは、語弊のある言い方かもしれませんが、「波乗りがうまい」ということです。

もちろん、日本で人気のウォーレン・バフェットのように、割安株を見つけて仕込み、長期で値上がりするのを待つというバリュー投資の手法で成功しているケースもあると思います。しかし、このことは「言うは易し、行うは難し」であって、実際に見かけることはほとんどありません。それだけバリュー投資は難しいのだと思います。

そのため、成功例を調べて感じたことは、大事なのは、上昇気流が生じているセクター、業種を見つけ、さらにその中の優等生の銘柄を見つけて、「波に乗る」ということでした。成功している方は、この辺のセンスが卓越しているように感じます。

最善なのはベータとアルファの抱き合わせ

さらに成功例を調べていて気がついたことは、多くのアルファの成功者の方が、並行してベータも確保しているということです。つまり、いくつかの個別銘柄をピンポイントで狙うと同時に、長期でインデックス連動型の投信・ETFも運用しているのです。

これは、いわゆるコア・サテライト戦略と呼ばれる投資方法で、コア(核)の部分で、インデックス連動型の投信・ETFを運用してベータをしっかり確保しながら、サテライト(衛星)の部分で、優良な個別銘柄を運用してアルファを狙うという投資戦略になります。

人それぞれ様々な投資方法があっていいと思いますが、私は個人的にこのコア・サテライト戦略が、株式投資の手法として最も合理性が高いように思っています。

そして、この方法が優れているのは、合理性が高いというほかに、コアとサテライトの比重を変えることによって、無理のない株式投資生活を送れるという点です。

インデックス投資は手間がかかりませんが、個別株の運用は大変な手間と時間がかかります。こうした事情があるので、インデックス投資と個別株の比重を自由に変えられるコア・サテライト戦略は、実用的な観点からもとても便利なのです。

私のポートフォリオは、コアの部分は出来上がってきましたが、サテライトの部分が構築途上にあります。ここ1-2ヶ月は、米国株市場は混迷の状態にあり、先が読みにくいですが、サテライト部分の充実もしっかり図っていきたいと思っています。

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