相場動向

ZOOM急騰 新型コロナ時代の申し子

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今朝未明、Zoom Video Communications, Inc. (ZM)、いわゆるズームの第2四半期の決算発表が行われ、その結果があまりに良かったので株価が急騰しました。きょうは、このニュースを取り上げます。

ZOOM急騰 あまりに良かった決算内容

今朝のズームの決算発表は、予想を超えて良いものでした。ポイントは下記3点です。

  • 第2四半期の売上は、予想5億ドルに対して6.6億ドル、前年同期比355%
  • 年間売上高10万ドル以上の顧客数が、前年同期比で112%
  • 10名以上の従業員を持つ顧客の契約を370,200件獲得、前年同期比458%

ZOOMは、無料で使っている人も多いと思いますが、有料顧客が増え、それが売上増に結びついていることが分かります。

新型コロナ問題は、社会に大きな損害を与えていますが、こうしたビデオ会議サービスは、こうした過酷な状況下で着実に新たな価値を創出していることが分かります。

そして、これは新しい時代のほんの始まりに過ぎず、ZOOMにはもっと伸び代があると考えて良いかもしれません。一過性のものではなく、本番はこれからだということです。

ZOOMの懸念材料をあえて挙げるとすれば

他方、こうした楽観的な材料が揃っているなか、あえて懸念材料を挙げると以下のとおりです。

  • PERが3600倍超。いくらなんでも高すぎないか。
  • GAFAMが潰しにかかってこないか。
  • 来週のレイバー・デー明け以降、一服するのではないか。

PERについては、この種の株は気にしなくていいと言われていますが、いくらなんでも高いなという印象があります。

大手が潰しにかかってくるのではないかというのは、結構本気の心配です。

むかしインターネットが普及しだした頃、Netscapeというブラウザが一斉を風靡していましたが、MicrosoftがInternet Explorerをパソコンに標準装備したため、1-2年で駆逐されたことがありました。こんなにおいしい商売を、GAFAMは放っておくのでしょうか。

レイバーデー以降に相場が荒れる可能性については、昨日の投稿「レイバー・デー以降は要注意」で書きました。一服ということですから、長期保有する人は、あまり心配する必要がないかもしれません。

このような懸念材料はありますが、この会社は本当に優等生です。キャッシュフローも潤沢で、財務状況が極めて良好です。

今週は、あとクラウドストライク(CRWD)なども決算を控えていますね。楽しみです。

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