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国際テロ -新型コロナで隠れた投資リスク-

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いまそこにある危機

新型コロナウイルスの問題は未曾有の出来事で、私たちの心は新型コロナに囚われてしまった観があります。

新型コロナが、ここまで大きな影響を持ったのには、二つ理由があると思います。

一つは、これが自分や家族の身体に直接の脅威となるからです。人間にとって生存や健康を脅かされることほど、恐ろしいことはありません。

もう一つは、これが自分の経済事情、お金の直接の脅威となるからです。今回の問題で失業や、経済的な問題が生じている人も少なくないと思います。

このように、コロナ問題は私たちの泣き所をピンポイント突いてきたため、心が新型コロナ対策で占領されてしまいました。

しかし、他の問題も相変わらず存在しており、いまこの瞬間も同時進行的に、私たちの投資環境に影響を与えています。

そういうわけで、きょうから連続で、新型コロナの影に追いやられ、人々の記憶から忘れ去られてしまった投資に関係ある問題を、いくつか取り上げていきたいと思います。

一回目は国際テロです。

トム・クランシーの小説で、後に映画化された作品で、『今そこにある危機(Clear and Present Danger)』というのがありましたが、この問題は、まさにそういう問題です。

新型コロナで視界に入らなくなっていますが、その潜在的な地政学的リスクは、いまもそこにあります。

国際テロは永遠になくならない

国際テロとは、この記事では、2001年の同時多発テロに連なるイスラム過激派による一連のテロのことを指しますが、この問題は根が深く、残念ながら永遠になくならないと思っています。

国際テロのルーツは、2001年の同時多発テロではなく、中東紛争にあり、さらに遡れば、7世紀のジハードに最初のルーツが見いだされ、有史以来の問題です。

宗教戦争という言葉は使いたくありませんが、これは古代から中世にかけての中東地域に端を発する固有の問題であるため、多くの日本人にとって、問題の本質を理解することは困難です。

しかし、この問題は有史以来、世界を常に二つに引き裂いてきたことは事実であり、今後もそれは変わりません。

日本人にとってはあまりピンとこない問題であり、おそらく日本が標的になる可能性は低いですが、米国を直撃するリスクは常にありますので、米国株に投資をしているなら、警戒を怠ることができないテーマです。

市場への影響

同時多発テロのときもそうでしたが、事件が起きたときのインパクトは短期で、長期に尾を引くことはありません。

ですので、長期投資をしている人は無視してよいでしょう。しかし、短期トレードをしている人は、セクターや銘柄にもよりますが、モロに影響を受けることがあるでしょう。

私たちが事件を予測することは難しいですが、2001年の同時多発テロのときは、少し前に世界的に有名だったバーミヤンの遺跡が破壊されたり、2日前にアフガニスタンの有力指導者の一人が暗殺されるなど、いくつか異常な出来事が続いていました。

落ち込むような話で申し訳ないですが、この問題は根が深く、今後も消えてなくなることはないので、短期トレーダーの方は、特に中東、中央アジアの動向を見ておくのがよろしいかと思います。

このサイトでも、大事な情報は随時お伝えしていきたいと思います。

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